何に注意すべき? 家にいるときの雷対策

雷が鳴っているときには建物の中にいるのが安全と思われがちですが、屋内にいても落雷によるさまざまなリスクは生じます。では、実際に家にいるときに雷が鳴り始めた場合、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。今回は、家庭でぜひ取り組んでおきたい雷対策について詳しく解説していきます。

  1. 落雷の基礎知識
  2. どんな被害が出る? 家の中での落雷リスク
  3. 徹底したい! 家にいるときの雷対策

落雷の基礎知識

落雷というのは、雲の中にある氷の粒と粒がぶつかることで静電気が生じ、蓄積しきれなくなった電気が地上に向かって放電される際に起こる現象のことです。その威力は約1億ボルトともいわれていて、家庭用電気の100倍、家庭で使用する電力の100日分にも匹敵するエネルギーが発生します。4月~10月は太平洋側で、11月~3月は日本海側で多発しやすく、高いところや突き出た場所などに落ちやすいという性質があります。

雷はその落ち方によって大きく分けて以下の5つに分類されます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

直撃雷

落雷の中でも最も大きな被害を及ぼすのがこの直撃雷です。雷が建物や工作物、人、木などに直接落ちることで、10〜100kAという電流が流れます。また、建物に落雷した場合には、地面に向かって雷の電流が通り抜ける際に家電製品などに過大電力や電圧がかかってしまい被害を及ぼしてしまうこともあります。

誘導雷

一方、誘導雷というのは落雷時にその周辺にある電線や電話線、アンテナなどに発生する過大電圧や過大電流のことを意味します。電線やケーブルなどを伝って建物の内側に入り込むため、電気製品を故障させてしまうこともあります。その影響は広範囲にも及び、数キロ先に雷が落ちても誘導雷によって電気製品が壊れてしまうこともあるのです。

侵入雷

侵入雷というのは、建造物や木などに落ちた雷の電流が大地に向かって浸透しきれずに、配電線や通信線などを介して建物内に侵入し、放電する現象です。建物内部の電化製品などに影響を及ぼします。

側撃雷

側撃雷は誘導雷や侵入雷と似ていて、木や工作物などに落雷した電流が周囲の物体に際放電する現象を指します。雷が鳴っているときには木の下に逃げると危険といわれますが、これは高い樹木に落ちた雷の際放電によって、付近にいる人が側撃雷に巻き込まれてしまうためです。実際に、雷による死亡事故の多くはこの側撃雷によるものだといわれています。

逆流雷

逆流雷というのは、他の建物に落雷があった場合に、その建物の避雷針などから大地に流れでた電流が、アースを通じて逆流してくる現象のことです。電源線や通信線などに電流の一部が流出し、建物内の電気機器に被害を及ぼします。

どんな被害が出る? 家の中での落雷リスク

雷が発生した場合、屋外にいるよりは家の中にいた方がはるかに安全ですが、危険性がゼロかというと必ずしもそうとは限りません。雷が落ちる時、電線などの高所にあるものには瞬間的に高い電圧がかかり過電流が発生します。この現象を雷サージと呼びます。この雷サージが電話線や電源線、アンテナなどを通って室内に侵入することで、家の中にいてもさまざまな危険性が生じるというわけです。

では、具体的にどのような被害が出るのか、家の中での落雷リスクについて詳しく見ていきましょう。

電化製品への影響

誘導雷や逆流雷によって発生した過大な電圧や電力、電線やケーブルを通って室内に入り電化製品に流れ込むと、故障の原因になります。コンセントやケーブルで電源がつながっている電化製品は影響を受けるリスクが高く、特にパソコンなどの精密機器は大きな被害を受ける可能性もあります。

感電の危険性

室内にいても雷による感電の危険性はあります。例えば水道管などのように外から金属でつながっている部分は、落雷によって大きな電流が流れてしまうと建物内までその電流が伝わってしまうからです。

マンションなどのコンクリート構造の建物は比較的電流の侵入を防ぐことができるといわれていますが、一戸建て住宅は電流が侵入しやすいためその危険性が高くなります。雷の音が近づいてきた場合には、安全のためにも水回りに近づかない方が良いでしょう。

停電

停電は近くに雷が落ちなかったとしても電線が直撃を受けるだけで発生します。復旧まで数時間かかることも多く、特に夜間の停電はさまざまな危険が伴います。そのため夜間の停電に備えて、事前に懐中電灯などを手に取りやすい所定の場所に置いておくことを推奨します。

徹底したい! 家にいるときの雷対策

家にいるときに雷の音が聞こえてきた場合どうすればよいのか、家の中での落雷リスクを避けるための対策のポイントを詳しく見ていきましょう。

金属部に触れない

雷が鳴っている時には室内での感電を防ぐため、水道管や窓などの金属部分に触れないようにしましょう。

水回りや照明器具から離れる

ごく稀な例として、水道管を通って雷が侵入するケースもあるため、雷が激しい時には水回りから離れましょう。また、照明器具などの電化製品などからも離れていた方が安心です。

電気製品にはアースをつける

冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの大型家電にはアースをつけておくことで、異常電圧による故障を防ぐことができます。

電源プラグを抜く

異常電圧による故障を防ぐためにも、電化製品の電源プラグはコンセントから抜きましょう。また、ネット回線のケーブルも同様にしておいた方が安心です。

雷サージ対応の電源タップを使用する

また、雷サージ対応の電源タップも、異常電圧による故障を防ぐのに有効です。

家に雷が落ちると、電化製品が壊れてしまうだけでなく、最悪の場合には火災が発生する可能性もあります。家の中にいても落雷のリスクはあるため、大切な家族や家財を守るためにも上記の内容を参考にしてしっかり対策をしておきましょう。

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