太陽光発電で電気代は下がるのか?

太陽光発電を設置するためには、平均して120万〜170万円程度の初期コストが必要になります。これだけの費用を投じて設置をするわけですから、思った以上のメリットを実感できなかったと後悔することだけはなんとしても避けたいものです。太陽光発電は節約や省エネに貢献するといわれていますが、実際にどのくらいの効果があるのでしょうか。
今回は、これから太陽光発電の設置を検討している方のために、太陽光発電導入による電気代の変化について、詳しく解説していきたいと思います。

  1. 太陽光発電で電気代は下がる?
  2. 太陽光発電で電気代を下げる方法
  3. 売電価格が下がる中で導入する意味はある?

太陽光発電で電気代は下がる?

太陽光発電システムによって発電した電気を自宅で消費する「自家消費」をメインにすることで、電気代の削減ができます。

住宅用太陽光発電はこれまで売電による収入を得られることが、その大きなメリットとして注目されていました。ところが、その売電価格(FIT価格)は年々引き下げられているため、当初見込んだような売電収入が得られないケースも増えています。そこで新たに注目されるようになってきたのが自家消費によって得られる節電メリットです。

特に大手10社をはじめとする電力会社では電気代が年々高くなっているため、発電した電力を自家消費に当てることができれば、電力会社から購入する電気使用料を抑えることができます。これは電気代の節約にかなり貢献してくれるでしょう。家庭用蓄電池やオール電化などとの組み合わせによっては、電気代を0円にすることも決して不可能ではないのです。

太陽光発電で電気代を下げる方法

太陽光発電を設置していれば、発電した電力を普通に自家消費するだけでも電気代は下がりますが、以下の方法によってさらに高いコストメリットを実感することができます。
では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

①オール電化にする

電気代だけでなくガス代などの光熱費を大幅に削減したい方におすすめなのが、オール電化との組み合わせです。オール電化というのはIHクッキングヒーターやエコキュートといった機器を導入することによって、調理や給湯をはじめ家庭内で使用するエネルギーすべてを電気によって賄うシステムのことで、電気とガスを併用する住宅と比較すると年間で10万円も光熱費が安くなったというケースもあります。

②蓄電池を設置する

太陽光発電は太陽が出ている昼間しか電力を作り出すことができないため、夜間は電力会社から電気を購入して使用します。これを、蓄電池を設置して太陽光発電と組み合わせることによって、昼間に発電した電力を蓄え、夜間に利用できるようにします。蓄電池なら停電時に電気を使用することもできます。

電力会社からの購入する電気使用料を減らすことができるため、結果的に電気代の削減へとつながるというわけです。特に昼間に家を留守にすることが多い家庭では、家庭用蓄電池を設置するメリットは大きいでしょう。

③EV車を導入する

家庭用蓄電池と同様に太陽光発電との相性が良いのが、EV車です。特に、V2H(vehicle to Home)対応の電気自動車とEV用のパワーコンディショナーがあれば、これまでの電気自動車では不可能だった「電気自動車に蓄えた電力を家庭で使用する」ということができるようになります。つまり、EV車が家庭用蓄電池の役割を果たすというわけです。これによって電気代を削減できるだけでなく、自然災害による停電時にも家庭で電気を使用することができます。

④電気料金プランを見直す

電気料金にはさまざまなプランがあるのをご存知でしょうか? 太陽光発電機を設置している場合、基本的に昼間は発電した電力によって家庭内の電気を賄うことになるため、電力会社から電気を購入する夜間の電気代が安いプランに加入する方がお得です。
電気料金プランは電力会社によっても特徴が異なりますので、生活スタイルに合った最適なプランになるように見直しすることで、電気代を削減することが可能です。

売電価格が下がる中で導入する意味はある?

太陽光発電システム導入による電気代の削減について、ここまで解説してきましたが、売電価格が下落する中で導入する意味があるのか悩む人もいるでしょう。実際、売電価格が下がるということは売電による収入も減少するということですから、売電だけを目的に太陽光発電を設置するなら、確かにコストメリットは感じられないかもしれません。

ただし、今後はさらに電気料金が値上がりしていくことが予想されているため、太陽光発電を設置して自家消費していくことによって、電気代の節約という大きなメリットを得ることができます。また、近年では太陽光発電の導入費用もかなり下がってきているため、費用対効果は決して悪くないはずです。

また、前述の通り、蓄電池と組み合わせて導入することによって地震や台風といった自然災害による停電時にも、非常用電源として利用できるという安心感も大きなメリットだといえるでしょう。

これから太陽光発電の設置をする場合には、自家消費によって得られるさまざまなメリットを意識してみてはいかがでしょうか。節電という点では、蓄電池と組み合わせて導入することで電気代を0円にすることも可能です。災害への備えにもなります。上記の内容を参考にした上で、ぜひご検討ください。

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