何が違うの? 家庭用蓄電池の種類

災害などによる停電時のバックアップ電源の確保、通常時の太陽光発電との併用などを考え、「家庭用蓄電池」を導入する家庭が増えています。しかし、家庭用蓄電池には多くの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も少なくありません。導入を検討する際に知っておくべき家庭用蓄電池の種類について解説します。

  1. 構造による家庭用蓄電池の種類
  2. 設置方法による家庭用蓄電池の種類
  3. 接続方法による家庭用蓄電池の種類
  4. 家庭用蓄電池を導入する際は容量・出力に注意

構造による家庭用蓄電池の種類

まずは家庭用蓄電池の素材の違いによる種類から説明します。
現在、家庭用蓄電池の主流はリチウムイオン蓄電池です。

鉛蓄電池

鉛蓄電池は産業用蓄電池などで古くから使われてきました。家庭用蓄電池としては10年以上の実績があり、安定性に優れており、価格が安いのが特徴です。ただ、繰り返し使用していると徐々に性能が低下していき、寿命が短いという欠点もあります。また、家庭用蓄電池としては大型で重く、電解液が有害なので処理が難しいという課題もあります。

リチウムイオン蓄電池

リチウムイオン蓄電池は小型かつ大容量を実現でき、充電と放電を繰り返しても劣化しにくいという長所があります。そのため鉛蓄電池の短所を補う家庭用蓄電池として研究開発が進み、広く使われるようになりました。他にも急速充電が出来る、継ぎ足し充電に向いている、残りの容量や充電の状態が監視しやすいといった特徴があります。

鉛蓄電池に比べると価格が高いのが難点ですが、普及するにつれ以前よりも安く入手できるようになってきています。

設置方法による家庭用蓄電池の種類

家庭用蓄電池は設置方法で分類することもできます。次の2種類がよく使われています。

定置型蓄電池

決まったスペースに設置する据え置き型の蓄電池です。屋外型と屋内型がありますが、よく使われているのは屋外に設置するタイプです。

定置型蓄電池は設置と配線のための工事が不可欠で、エアコンの室外機よりも広いスペースを要します。高温や低温になりすぎず、結露しない場所であることも条件です。

特徴は分電盤を介して電力会社の電力網と接続し、太陽光発電と連携し、蓄電池へ充電できることです。これにより、夜間の安い電力を蓄えて日中に使用する、停電時に蓄電池からの電力供給に自動的に切り替えるといった機能を利用できます。イニシャルコストは高くなるものの、普段の電気料金の節約や、災害などによる停電時のバックアップ電源として役立ちます。

移動可能型蓄電池(ポータブル型)

小型で室内に置くことができる蓄電池です。設置・配線工事が不要で、一般的な家庭用コンセントから充電し、家庭内の電気製品に使用する電力を本体のコンセントから供給できます。好きな場所へ移動可能で、キャスター付きのものもあります。

容量は2~5kWhが中心ですが、さらに小容量なタイプも売られています。移動可能型蓄電池は基本的に災害時の携帯電話の充電、電動ベッドなどの介護用品のバックアップ電源などに使用するためのものです。

また最近は本体に小型の太陽電池モジュールを備えたソーラー充電スタンドのような製品も現れています。

接続方法による家庭用蓄電池の種類

さらに、定置型蓄電池を分電盤へ接続する方法で分類することもできます。次の2種類があります。

特定負荷型蓄電池

設置する際、分電盤の中から接続する回路を選択するタイプの蓄電池です。停電が発生したときには、その選択した特定の部屋のみ電気を供給できます。そのため、設置する際に非常時はどの部屋の電気を使えるようにしておくかという事前の選択が重要になります。

なお、特定負荷蓄電池の放電は基本的に100Vのみとなるため、停電時にはオール電化や200Vのエアコンやエコキュートなどは使えなくなります。

全負荷型蓄電池

停電時に家全体の電力をバックアップできるタイプの蓄電池です。設置時に回路を選択する必要がなく、停電しても普段と同じように家中の電気を使用できます。オール電化、200Vエアコンやエコキュートなどにも対応可能です。

家庭用蓄電池を導入する際は容量・出力に注意

家庭用蓄電池を導入する際に重要なポイントなるのが容量と出力です。停電時のことを想定し、家庭内でどれくらいの容量・出力が必要なのを調査し計算した上で、最適な蓄電池を選ばなければなりません。

容量・出力が不十分だと停電時の給電時間が短くなり、同時使用できる電気製品の数が減ります。また充電・放電を繰り返す回数も増えるため蓄電池の劣化が早くなります。容量・出力が大きいほど家庭用蓄電池の本体価格は高くなる傾向がありますが、少し余裕のある仕様のものを選んでおけば停電が長引いた場合も安心して電気を使うことができます。

通常時、太陽光発電システムと連動して電気料金を抑えつつ、快適に使用できることも大切ですが、災害などの停電時に非常用電源としても使用したいと考えているのなら、十分な容量があり、200Vの出力が可能な製品を選んでおいた方がいいでしょう。

家庭用蓄電池にはさまざまな種類の製品があります。導入する際は家庭での使用目的と条件に合わせて最適なものを選んでください。

もしも停電時に十分な電力を供給できる家庭用蓄電池をお求めなら、リチウムイオン蓄電池である「Smart Star L(スマートスターエル)」をおすすめします。定格容量は9.8kWh、出力は通常時10kVA、非常時(停電)最大9kVAで、200Vの出力が可能です。停電時でも通常時と同様に太陽光発電を稼働させ、発電した電力を家庭内で使用できます。家庭用蓄電池を選ぶ際の参考にしてください。

Smart Star Lの詳細はこちら

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