容量や出力の目安は? 蓄電池の選び方

家庭用蓄電池の容量と出力は、何のために家庭内で蓄電池を使うのかという目的によって決めなくてはなりません。その他のスペックや機能についても、やはり蓄電池の利用目的・利用条件によって求められるものが変わってきます。家庭用蓄電池の選び方を、ポイント別にご紹介していきましょう。

  1. まずは導入する目的を明確にしよう!
  2. 家庭用蓄電池を選ぶときに注意したいポイント
  3. 蓄電池に必要な容量と出力
  4. 特定負荷型と全負荷型は何が違う? どちらを選ぶべき?

まずは導入する目的を明確にしよう!

最初に家庭用蓄電池を導入する目的をはっきりさせておいてください。目的によって選ぶべき製品の種類やスペックが変わってきます。

例えば、災害などによる停電時の非常用電源として使いたいという目的が考えられます。太陽光発電の余剰電力を蓄電池に充電・蓄電して有効活用したいという人もいます。料金の安い夜間の電力を蓄電して日中に使うことで電気代を節約したい、といった目的も想定できるでしょう。さらにこれらを複数同時に叶えることを目的と考える人もいます。

また同じように停電時に使う場合でも、最低限の電力を確保できればいいのか、通常時と変わらない生活ができるレベルの電力供給を求めるのかといった細かい条件の違いも明確にしておく必要があります。まずこのことを頭に入れておいてください。

家庭用蓄電池を選ぶときに注意したいポイント

家庭用蓄電池を選ぶときは、蓄電容量と最大出力を決める必要があります。蓄電容量とは蓄電池にどれだけの電気を貯められるかという量のことです。容量が大きいほど長時間、蓄電池を使用できます。最大出力はそのまま、最大でどれだけの合計出力を出せるかという量です。最大出力が大きいとそれだけ多くの電気製品を同時に使用できます。

また、分電盤への接続方法もポイントです。接続方法には特定負荷型と全負荷型があり、それぞれ対応する蓄電池が異なります。特定負荷型とは分電盤、家庭内のブレーカーの中から接続する回路を選択するもので、停電時には選択した特定の部屋にのみ電気を供給できます。全負荷型は停電時、家全体の電気を供給できます。

定置型蓄電池と呼ばれる据え置き型の蓄電池は、多くの場合、屋外に設置します。設置場所は高温や低温になりすぎず、結露しないことが条件で、エアコンの室外機よりも広いスペースを要します。つまり、設置場所にきちんと収まる蓄電池を選ぶ必要があります。

なお、家庭用蓄電池を購入すると、地方自治体によっては補助金を受けることができます。自分の住んでいる地域の補助金制度についても確認しておくとよいでしょう。

蓄電池に必要な容量と出力

上で述べた蓄電池を選ぶ際にポイントとなる容量と出力について、目的・用途別にもう少し詳しく説明します。

太陽光発電の余剰電力の有効活用が目的の場合

太陽光発電の余剰電力を有効活用したい場合、蓄電池の容量と出力は電力会社への毎月の売電量をチェックして考えるのが一般的です。ただし、FIT終了後は電気を売ることではなく、太陽光発電で得た電力を効率よく自家消費することが基本となります。今後は太陽光発電でどれだけ電気を作り、夜間の安い電力と併せてどれだけの電気を貯め、どんな時間帯にどのように消費するのかを考えていかなければなりません。

家庭用蓄電池の中には太陽光発電システムと連携して動作・運用できる製品があります。それだけではなく、最近は家庭の電力需要パターンに合わせて効率的な充電放電ができるよう最適化する機能を持った製品が登場しています。こうした蓄電池を使用すれば、面倒な計算をしなくても効率的な運用が可能になります。自家消費を大きな目的とするなら、こうした最新の蓄電池を選ぶのが最も簡単な方法です。

非常用電源の確保が目的の場合

非常用電源として家庭用蓄電池を使いたい場合は、停電時に使用したい機器の消費電力から容量と出力を計算し、適切な容量と出力を考えます。例えばエアコンは750W、冷蔵庫は200W、LED照明は30Wなど、実際に使用する電気製品の種類とそれぞれの消費電力を洗い出してみましょう。

また、使用する機器の中に200V仕様の電気製品がないかどうかも要チェックです。例えば14畳以上向けなど大きなサイズのエアコン、エコキュートなどは200V仕様です。家庭用蓄電池は100Vのみ対応している製品が多いため、停電時にこれらの電気製品を使いたければ200V対応の蓄電池を導入しなければなりません。

特定負荷型と全負荷型は何が違う? どちらを選ぶべき?

分電盤への接続方法のところで触れた特定負荷型と全負荷型についても補足説明します。

例えば、停電時にはどこか一室の電気さえ使えればよいと考えるなら、特定負荷型の蓄電池があれば事足ります。一般的な蓄電池の中では特定負荷型の方が多く、通常時の運用で太陽光発電の電気を貯めておきたい、夜間の電力を蓄電して電気代を安くしたいという目的に関しては、全負荷型蓄電池と機能的な大きな差はありません。

しかし停電時に家全体の電気を使用したいというのであれば、全負荷型蓄電池が必須となります。停電が長期間に及んだ場合は、特に全箇所の電気が使える全負荷型が安心でしょう。

昨今では地震や台風などの大きな災害が発生して停電が長期化することが多くなっています。特定負荷型と全負荷型のどちらを選ぶかは、非常時のリスク管理についてどう考えるかで決めることになるでしょう。

家庭用蓄電池の導入で失敗しないためには、本記事に挙げたポイントに配慮して慎重に製品を選ぶことが重要です。

そしてもしも十分な容量と出力、200V対応、全負荷型という条件を満たす蓄電池をお探しなら、「Smart Star L(スマートスターエル)」がおすすめです。通常時はAIが各家庭の電力需要パターンを学習し、太陽光や深夜の安い電力を活用する充放電の最適化を行います。停電時には通常時と同様に太陽光発電を稼働させ、発電した電力を家庭内で使用することが可能です。さまざまな目的にマルチに対応可能な本製品をご検討ください。

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