2020-10-26

何がどのくらい必要?防災グッズの必需品リスト

# 災害対策

台風、地震などの自然災害は、いつ発生するかわかりません。大きな被害が出ると、通常の生活は営めなくなってしまいます。そんな事態に備えて用意しておきたいのが、防災グッズです。被災したとき、自宅を離れて避難所で生活することになったとき、どんなものが必要なのでしょうか。防災グッズの必需品リストを紹介しますので、参考にしながら準備を進めてください。

持ち出し用の防災グッズを用意しよう!

災害に備え、自宅に食料や水などの備蓄をしておくことももちろん大切ですが、自宅が危険な状態になった、避難指示が出たというときには、自宅を離れなければなりません。そんなときに、自分や家族に必要なものを準備しておけば、すぐに持ち出すことができます。

一秒を争うような事態のときに、必要なものをまとめている時間はありません。今いる場所を離れる一次避難用グッズ、自宅に戻れず避難先で生活しなければならなくなったときのための二次避難用のグッズを、用意しておきましょう。

なお、防災グッズをまとめておくならリュックがおすすめです。リュックなら、荷物を背負って、両手を自由に使うことができます。危険な状況において両手が自由に使えることは、重要です。

一次持ち出し用!防災グッズの必需品リスト

では実際に、どのようなものを用意すればよいのでしょうか。まずは、一次避難のときに持ち出す防災グッズの必需品リストを紹介します。

ホイッスル

倒壊した家に閉じ込められたときなど、自分の居場所を知らせたいときに役立ちます。

飲料水

飲み水の確保が難しくなったときのために、1人当たり500mlのペットボトルを2~3本用意しておきましょう。

非常食

調理の必要のないアルファ米、缶詰入りのパンやクラッカーなど、長期保存できる防災用の非常食を家族の人数に合わせて用意します。3日分が目安です。キャンディーやチョコレートも、大切なエネルギー源になります。

医薬品

常備薬、ガーゼ、ばんそうこうなどを少量ずつセットにしておきましょう。処方薬も、忘れずに。

懐中電灯

夜間や停電時の必需品です。充電式でない場合は、替えの電池も用意しておきます。防災用のラジオ付き懐中電灯もおすすめです。

ローソクとマッチまたはライターなど

調理で火を使うときに必要です。ローソクは、電気が使えないときの灯り代わりにも。ただし、火事には注意してください。

衛生用品

歯ブラシ、マスク2~3枚、必要に応じて紙おむつや生理用ナプキンもそろえておくと安心です。また、トイレットペーパーが1ロールあると、トイレ以外にもティッシュや雑巾代わりに使えて重宝。水が使えないときのために、アルコール除菌スプレーやジェルも備えておきましょう。

簡易食器類

紙皿、紙コップ、プラスチック製のスプーンなどがあると、食料を分けて食べるときに便利です。1人当たり1~2セットほどの見当で用意を。

防寒具

アルミ製のシート、ブランケットなどがあると、気温の変化に対応できます。

ビニールシート

避難先で敷いて使えるほか、雨漏り対策にも便利。雨や寒さをしのぐときに羽織ることもできます。

雨具

コンパクトにたためるカッパやポンチョを。防寒具の項で紹介したアルミ製のシート、上記のビニールシートでも代用できます。

タオル

洗面や手洗いのほか、防寒、傷の手当て、雑巾など幅広く使えるタオルは、きゅっと丸めて家族の人数分+αで用意しておくとよいでしょう。

ウェットティッシュ

水が使えない場合の必需品です。除菌タイプなら、おしり拭きなど衛生用品の代わりに使うこともできるので、少し多めに用意しておきましょう。

軍手

割れたガラスの撤去など、災害時はケガにつながる作業も発生します。軍手を2~3人分、用意してください。

ビニール袋やごみ袋

ゴミ、濡れた衣類などをまとめるほか、切ってシート代わりにしたり雨よけにしたり、使える場面は多いので、複数のサイズで数枚ずつを用意しておきましょう。

簡易トイレ

さまざまなタイプの簡易トイレがありますが、とりあえず家族が1日をしのげるように準備しておくと安心です。

スマートフォン用バッテリー

乾電池式のものなら電源がなくても充電できます。

カッターナイフ

食べ物を切り分けたり、段ボールやシート、ひもを切ったりするときにカッターナイフが必要です。

筆記用具

情報をメモしたり、伝言メッセージを残したりと、意外と出番が多くあります。

現金

あらかじめ防災グッズの中に現金を入れておくと、なにかと安心です。1~2万円をお財布に入れておきましょう。できれば小銭も。

二次避難用に用意しておきたいもの

次に、自宅以外で数日を過ごさなければならなくなったときの二次避難用に用意しておきたいもののリストです。

着替え

下着やシャツなど、最低限必要となる着替えを家族の人数×3日分くらいの見当で用意します。

カイロ

広い体育館や屋外で過ごすと、夏でも冷えることがあるので、使い捨てカイロを何個か入れておきましょう。

毛布

大きな毛布が1枚あると、2~3人で掛けたり、くるまったりできます。ブランケットでの代用も可能です。

キャンプ用品

戸外で生活するためのキャンプ用品。テント、寝袋や簡易テーブルがあると、役立ちます。

乾電池

懐中電灯をはじめ、電池を使うグッズがある場合は、忘れずに。

飲料水や非常食

どちらも、家族1人当たり3日分を用意します。非常食はアルファ米のほか、レトルト、缶詰があると、簡単に食事がとれます。

簡易トイレの追加分

簡易トイレも、数日分を用意しておきましょう。

スリッパ

避難所で過ごす場合、スリッパがあると便利です。コンパクトに折りたためる旅行用のスリッパなど、可能であれば人数分を用意してください。
・アイマスクや耳栓
人の声や灯りが邪魔をして眠りにくい環境の避難所。アイマスクや耳栓があると落ち着きます。

日ごろからの備えをきちんとしていれば、突然の災害にも慌てずに対応することができます。紹介した防災グッズの必需品リストを参考にして用意しましょう。その際、メガネ、コンタクトレンズなど、ふだん生活に使っているものも忘れないようにしてください。