2020-01-07

何に注意すればよい?パワコンの選び方

太陽光発電システムを導入する際、太陽光パネルと同様に大切なのが発電システムの基幹装置でもあるパワーコンディショナー(パワコン)の性能です。発電量はもちろん太陽光発電システムの費用対効果に大きく影響する部分ですので、ポイントを抑えて最適なものを選ぶようにしましょう。
今回は、太陽光発電システムを導入する際のパワコンの選び方について、抑えておくべきポイントを詳しく解説していきます。

太陽光発電で重要な役割を担うパワコン

パワコンにはさまざまな機能がついていて、太陽光パネルによって発電された直流電気を家庭で使える交流電気に変換する以外にも多くの役割があります。ここではパワコンの主な機能とその役割について詳しく見ていきましょう。

系統連携保護機能

太陽光発電システムに何らかの異常が発生した際に、パワーコンディショナーがその出力を遮断することで、家の中にある電化製品や自宅とつながっている電線の系統をトラブルから保護する機能です。具体的には、周波数の上昇や低下、過電圧や不足電圧、系統電力の停電などを検出した際に太陽光発電システムを系統から遮断することで保護します。

MPPT(最大電力追従制御)機能

太陽光発電システムは太陽の光によって発電をしているため、気象条件によって発電量が大きく変化します。そこで、パワーコンディショナーに備わっているMPPT機能が、不安定な電圧と量で入力されてくる太陽光パネルからの電気を安定させ、最大量で取り出せるように調整するというわけです。

パワコンの基本的な選び方

では、実際に太陽光発電システムを導入する場合、どのような点に着目してパワコンを選べば良いのでしょうか。主なポイントを詳しく見ていきましょう。

変換効率

太陽光パネルで発電した直流電気を家庭で使用できる交流電気に変換する際の変換割合のことを「変換効率」といいます。一般的なパワーコンディショナーは変換効率が95%前後となっていて、この数値が高ければ高いほど、効率よく発電するということになります。

最大定格出力

最大定格出力というのは、そのパワーコンディショナーが送電できる最大電力のことです。パワーコンディショナーはソーラーパネルの最大出力以上のものを選ぶことが大切です。

大きさ

パワーコンディショナーは室内の分電盤(ブレーカー)の近くに設置するのが一般的です。住宅用パワーコンディショナーの大きさは小型のエアコンほどですが、室内で場所を確保することが難しい場合には屋外用もあります。

単相か三相か

パワーコンディショナーは電気機器のため、稼働させるためには電力会社から有料で電気を供給してもらう必要があります。「単相」と「三相」はその供給方式のことで、住宅地の場合には静音性や変換効率などを加味して単相を選択しておくのが無難です。

設置場所

住宅用のパワーコンディショナーは室内の分電盤付近に設置、産業用の場合には屋外を選択するのが一般的です。また、パワコンは温度が高くなると変換効率が低下してしまうため、屋外に設置する場合もかならず日陰を選びましょう。

価格

パワーコンディショナーはメーカーや変換効率によっても価格が異なります。

自立運転機能の有無

自立運転機能のあるパワーコンディショナーは自然災害などで停電している時でも自立発電することができますが、機能のないものはできません。自立運転機能がついているものの方が一般的に価格は割高になります。

回路数

パワーコンディショナーは通常1回路しかないため、パネルの枚数もパワーコンディショナーに合わせる必要がありますが、マルチストリング方式を採用しているパワーコンディショナーは回路が複数あるため、パネルの枚数を設置できる範囲いっぱいに増やすことが可能です。

過積載ができるかどうか

パワーコンディショナーの容量を超えて、それ以上の容量のパネルを設置することを過積載といいます。過積載ができるかどうかによって売電価格にも差がでてきます。

パワコンのメーカーや設置業者ごとの違い

パワコンは国内外を合わせると実に多くのメーカーが扱っています。基本的な機能は同じだとしても、メーカーによって製品の価格や保証の内容、設置後のサポート、変換効率などは変わってきます。

太陽光発電システムを導入する際にはその点を踏まえた上で、どの部分を最優先にするのかを明確にして選択肢を絞っていくのがおすすめです。大切なことは、複数のメーカーのパワコンを見比べて検討するということ。設置環境やライフスタイルなどに合わせて最適なパワコンを選びましょう。

意外と見落としやすい?パワコン選びの注意点

パワコンを選ぶ際には、発電効率や保証内容、価格などを気にすることも大切ですが、設置場所の状況に合わせたものを選ぶということも忘れてはいけません。例えば、住宅街などのように周辺に家が建っている場合には、パワコンの稼働音が設置後のご近所トラブルに発展してしまうケースもあります。稼働音はメーカーや種類によっても異なりますので、あらかじめ忘れずに確認しておくことが大切です。

また、海の近くにある住宅に設置をする場合には、塩害への配慮も必要でしょう。太陽光発電システムは一旦設置すると何年も使い続けることになるため、設置後のメンテナンス方法についても細かく理解しておきましょう。

パワコンを選ぶ際には、変換効率や最大定格出力だけでなく保証内容などもしっかりとチェックしておきましょう。パワコン選びで失敗しないためにも、ぜひ上記でご紹介した内容を参考にしてみましょう。