2019-12-04

停電対策に導入したい蓄電池について解説

# 停電の注意点

台風や地震といった自然災害など、万が一の停電対策として注目されている蓄電池。バッテリーのように電気を貯めたり使ったりすることができるため、停電の際にも可能な限り自立した生活を続けることができます。
今回は、停電対策におすすめの蓄電池について、その種類や選び方のポイントを詳しく解説していきます。

電気が使えない!停電時に困ること

私たちが日常生活を営む上で欠かせないライフラインの中でも、最も大切な「電気」。2018年に東海地方を中心に発生した停電や、今年9月に発生した千葉県一帯の大規模停電では、電気の大切さを改めて実感した方も多いはずです。
ここでは、実際に停電が発生した場合にどのような問題が起こるのか、停電時に困ることを改めておさらいしていきましょう。

冷蔵庫の食べ物が傷む

家庭で電気が使えなくなることで最も困ることの一つが、冷蔵庫が使えなくなってしまうことです。特に気温の高い夏場は冷蔵庫内の温度がすぐに上がってしまうため、食べ物が傷んでしまうことも。

夜間に動きづらい

停電の不便さは日没後さらに強く痛感するものです。懐中電灯などを備えていたとしても十分な明るさとはいえないため、動きにくさを感じる方も多いでしょう。特に小さなお子さんがいる家庭では、家の中が暗いことで怖がってしまうこともあります。

スマートフォンの充電ができない

家族と連絡を取ったり、ネットでの情報を得たりするのに欠かせないスマートフォンも、停電時には充電ができず使えなくなってしまいます。

テレビからの情報が得られない

停電によってテレビからの情報が得られないというのは、思っている以上に不安を感じるものです。停電復旧の目安や、被害状況などを把握できないことがストレスになることも。

冷暖房が使えない

夏場は停電によって冷暖房が使えないことで、熱中症の危険性も高くなります。

料理ができない

オール電化の場合には料理もできなくなってしまいます。

蓄電池の4つの選択肢

発電や売電した電池を蓄えて、停電時など必要な時に必要な分だけ使うことができる「蓄電池」。台風や地震といった自然災害を避けることはできませんが、蓄電池があれば万が一の停電時にも不安や不便が幾分か解消され、可能な限り自立した生活を続けることができます。
家庭用の蓄電池を導入する際には、基本的には「単機能型」「ハイブリッド型」「トライブリッド型」「スタンドアローン型」の4つのタイプから選択することになります。ここではそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

単機能

蓄電池とパワーコンディショナーで構成されている最もオーソドックスなタイプが「単機能型」です。独立した設備になっているため単体で使用可能という特徴があり、太陽光発電設備と併用する場合でも、太陽光発電側のメーカー保証期間を気にせずに使うことができるため、太陽光を導入している方が使われるケースが多くなります。

ハイブリッド

ハイブリッド型は、太陽光発電のパワーコンディショナーと蓄電池用のパワーコンディショナーが一体型にしたタイプで、1台のパワーコンディショナーで直流電力をそのまま貯めることができるため効率が良く、変換ロスが少ないのが魅力です。

ただし、既に太陽光発電設備を設置している家庭がハイブリット型の蓄電池を導入する場合には、太陽光発電設備も取り替えなくてはいけないというデメリットもあります。仮にパワーコンディショナーだけを交換できた場合でも、太陽光パネルを含めたシステム全体の保証が外れてしまうケースもあるため注意が必要です。

トライブリッド

トライブリッド型は、電気自動車の需要が高くなったことを受けて注目されている蓄電池です。太陽光発電用と蓄電池用だけでなく、EV(電気自動車)用の3つが一体となった「トライブリッドパワーコンディショナー」を搭載しているのが特徴で、発電した電力をEVに貯めることもできます。

他の蓄電池と比べても導入コストが割高というデメリットがありますが、現在EVを所有している方や今後購入予定の方には導入のメリットは大きいといえるでしょう。

スタンドアローン

スタンドアローン型は非系統連系型の蓄電池で、主にコンセントから電気を貯めるタイプです。通常の家庭用蓄電池は、導入にあたって電力会社と手続きをする必要がありますが、スタンドアローン型蓄電池は手続きが不要という手軽さが魅力の一つです。コンパクトで収納しやすいだけでなく、持ち運びがしやすく、比較的低価格というメリットもあります。

ただし、発電容量は他のタイプと比べても少なく、さらに太陽光発電との連携もできません。

蓄電池があれば普段通りに電気が使える?

蓄電池は貯めた電気を使う際に、特定の回路だけに限定する「特定負荷型」と、家中全ての回路で電気を使うことができる「全負荷型」と二つのタイプに分かれているため、停電時に普段と変わらずに電気を使いたいというのであれば、全負荷型を選ぶ必要があります。

停電対策としても有効な蓄電池を備えておくことで、突然の停電時にも慌てることなく対応することができます。停電時に家全体の電気をカバーする場合には、単機能で全負荷型の蓄電池「Smart Star(スマートスター)」がおすすめです。