2020-01-03

導入メリットを高める!太陽光発電の上手な使い方

# 太陽光発電の基礎知識

地球に優しい次世代エネルギーとして注目されている太陽光発電。家を新築する時などに設置を検討する方も多いと思いますが、数百万円というコストをかけて導入するわけですから、しっかり費用対効果を実感したいところです。では、どうすれば太陽光発電の導入メリットを最大化することができるのかを考えてみましょう。今回は、太陽光発電の上手な使い方について詳しく解説していきます。

太陽光発電の基本

住宅などの屋根に設置したソーラーパネルに、太陽の光を集めて発電する「太陽光発電」は、日本では2009年ごろから徐々に導入する家庭が増えていきました。そして、過去10年間で導入実績が8倍になるなど、普及が進んでいます。その最大の特徴は、発電時に地球温暖化や大気汚染の原因となる二酸化炭素や硫黄酸化物、窒素酸化物などの有害物質を排出しない「クリーンエネルギー」であるということです。

また、火力発電で使用される石油や石炭などは、一度発電するために燃やしてしまえばそれで終わりですが、太陽の光はこの先もずっとなくなることなく存在し続けるものです。このように、永続的にエネルギー源として利用できる資源のことを「再生可能エネルギー」と呼んでいて、太陽光発電は今後も普及率の増加が期待される次世代エネルギーとして注目されています。

ただし、太陽の光を使って発電をするわけですから、夜間はもちろん曇りの日や日当たりのよくない場所では十分に発電することはできないというデメリットもあります。

太陽光発電の導入メリットとは

エネルギー資源が少ない日本において、重要なエネルギー源として注目されている太陽光発電ですが、一般家庭で導入することでさまざまなメリットが得られるようになります。その内容を詳しく見ていきましょう。

光熱費削減

太陽光発電によって作られた電力は、そのまま家庭の電力として使用することができます。電力会社から買う電力量が少なくなることで、結果的に光熱費の削減へとつながるのです。特に近年は電気代が値上がり傾向にあるため、光熱費削減は太陽光発電の大きなメリットといえるでしょう。

売電収入が得られる

太陽光発電によって作られた電力は家庭の電力として使うことができますが、発電量が消費量を上回った場合には電力が余ってしまいます。これを余剰電力というわけですが、蓄電池が搭載されていなければ電気を蓄えておくことができないため、余った電力は無駄になってしまいます。

そこで、家庭で使用して残った分を電力会社に買い取ってもらうのです。これを「売電」といいます。光熱費を削減するだけでなく、売電によって収入が得られるというのも、太陽光発電の大きなメリットだといえるでしょう。

非常用電源の確保

台風などの自然災害で停電が発生した場合でも、太陽光発電が設置してあれば非常用電源を確保することができます。ただし、太陽光発電は太陽の光によって電力を作り出しているため、天気の悪い日には発電量が少なくなり、太陽の出ていない夜間には電気を使うことができません。

太陽光発電の上手な使い方

太陽光発電を導入するためには数百万円の費用がかかるのが一般的です。せっかくこれだけのコストをかけて太陽光発電を取り入れるわけですから、上手に活用してより快適な暮らしを実現したいものです。
では、実際に太陽光発電の導入効果を高めるためにはどうしたら良いのかを考えてみましょう。太陽光発電の設置を検討している方が抑えておくべきポイントを詳しく解説していきます。

蓄電池を導入する

太陽光発電システムは天候のよい日中にしか十分に発電できません。そして太陽光パネルやパワーコンディショナーはそれ自体に発電した電力を溜めておくこともできないため、天候の悪いときや夜間は電力会社から供給される電気を使用することになります。しかし、蓄電池を導入することで、昼間に発電した電力を溜めておくことができるようになるため、発電されない夜間の電力として使用したり、停電時の非常用電源として確保したりすることができます。

蓄電池を導入することでどのようなメリットがあるかは、こちらの記事が参考になります。
参考)スマートスターLのある生活~家族の一日はこんなに変わる~

EV車を導入する(V2H)

V2H対応のEV車を導入することで、EV車を蓄電池代わりに利用することができるため、非常用電源として備えることができます。

オール電化にする

調理や給湯をはじめ家庭内で使用するエネルギー全てを電気によって賄う「オール電化」を導入することで、ガス代が不要になる分光熱費を大幅に削減することができます。

消費電力を減らす

電気料金プランを見直したり、家の電球をLEDに交換したりといった節電方法によって消費電力を減らすことで、電力会社に売る電力量を増やしてより多くの売電収入を得ることができます。

売電先を再検討する

新電力事業者の中には、大手の電力会社よりも高い売電単価を設定しているケースがあるため、売電先を再検討してみるのもおすすめです。

太陽光発電の設置をご検討の場合には、上記でご紹介した内容を参考にして、太陽光発電の導入メリットを高めましょう。