2019-12-05

家族を守る!一戸建ての台風対策

# 災害対策

夏から秋にかけて発生する台風。近年では、台風が直撃した地域でこれまでに経験したことのない規模の被害が発生しているケースも多く、台風発生のニュースを耳にするたびに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、台風から大切な家族や家財を守るための、一戸建ての台風対策について詳しく解説していきます。

台風は対策が可能!

夏から秋にかけての季節は、台風の発生が心配になる方も多いでしょう。台風というのは海水の蒸発によってエネルギーを蓄えているため、温暖化によって日本海の海水温度が上がれば上がるほど、巨大な台風が発生するリスクは高くなります。

実際に、近年では日本に上陸する台風は年々勢力を増していて、台風がもたらす強風と激しい大雨によって規模の大きな災害につながるケースも増えています。ひどい場合には、1シーズンのうちに繰り返し台風が通過し、家屋に深刻な被害を受けてしまうことも。今後も日本に上陸する台風は巨大化し、その数も増えるといわれている中で、私たちはその被害をどのようにして防ぐことができるのかを考えてみましょう。

幸いなことに、台風というのはある日突然起こる大地震とは異なり、その発生を把握して、進路をある程度予測することができます。台風が近づいてくるのを避けることはできませんが、接近や上陸に備えてあらかじめしっかりと対策することは可能なのです。

台風による被害を最小限に抑えるためにも、また台風によりライフラインがストップした場合に自立した生活を送るためにも、台風発生時の対策について普段からしっかりと理解しておきましょう。

破片の飛散に注意! 窓ガラスを保護しよう

台風に備えることは自分や家族の命を守り、家屋や家財などへの被害を最小限に抑えるだけでなく、周辺に被害が及ぶのを防ぐことにもつながります。

例えば、台風の際に停電が発生する最も大きな理由の一つは電柱が倒れたり、電線が切れてしまったりすることですが、電柱というのは本来ある程度の強風まではしっかり耐えられる構造になっています。ところが、住宅の屋根やトタンなどが強風によって飛ばされて電線に接触することで電線が切れてしまったり、負荷のかかった電線に引っ張られて電柱が倒れてしまったりするのです。

また、カーポートの屋根や外壁、敷地内に置かれているものが台風の強風によって飛ばされて、近所の家や車を破損してしまったり、人に怪我をさせてしまったりするケースも少なくありません。

こうした被害を防ぐためにも、台風の時には家の周りの飛ばされそうなものはあらかじめ風の影響を受けない所に片付けておくことが大切です。さらに、飛散物により自宅の窓ガラスが割れてしまうと雨が吹き込んで家財にも被害が及ぶことがあります。窓ガラスを保護するためにも、台風が通過するまでは雨戸やシャッターを閉めたり、窓に飛散防止シートなどを貼ったりして備えましょう。

ライフラインを確保しておこう!

ライフラインの中でも台風の影響を最も受けやすいのが、電気です。実際に、2018年9月30日に発生した台風24号では中部電力管内で119万1310戸が停電し、解消までに1週間以上かかった地域もありました。さらに今年9月に千葉県へ上陸した台風15号では、東京電力管内で約930,900戸が停電し、広範囲にわたって停電が長期化しました。

こうした事態がメディアなどでも大きく取り上げられたことで、停電への備えの大切さをあらためて感じた方も多いでしょう。私たちの生活にとって電気というのは決して欠かすことのできないものですので、台風対策の一環としてしっかりと準備しておくことが大切です。
では、実際にどのような準備をしておくと良いのか、家庭でできる台風時の対策を見ていきましょう。

飲料や食料の確保

オール電化の家では停電によってキッチンが使えなくなることがあります。台風だけでなく、地震などの備えにもなるため、火を通さずに食べられる食料や飲料水を数日分確保しておきましょう。携帯用のガスコンロを準備しておくのもおすすめです。

懐中電灯の準備

突然の停電でも慌てないように、懐中電灯は決められた場所で保管をするのがおすすめです。また、停電が長期化する可能性もありますので、電池の準備もしておきましょう。

携帯ラジオの準備

停電時にはテレビも見られなくなるため、ラジオが活躍します。予備の電池と合わせて準備しておくと良いでしょう。

スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておく

停電に限らず災害時にはスマートフォンが重要な情報収集のツールとなります。停電が復旧するまでの間使い続けることができるように、台風が近づく前にスマートフォンとモバイルバッテリーをフル充電にしておきましょう。

お風呂に水をためておく

マンションなどの高層住宅では、各世帯に水を運ぶためのポンプが停電で使えなくなり断水する可能性もあるため、生活用水を確保しておくことも大切です。早めにお風呂に多めの水を貯めておきましょう。

台風は自然災害の中でも事前に予測をしてしっかりと備えることが可能です。被害を最小限に抑えるためにも、上記の内容を参考にして台風対策を行いましょう。また、台風による停電の対策には蓄電池の導入もおすすめです。

停電対策として蓄電池を導入された方の体験談はこちらです。
参考)停電時におけるスマートスターLの稼働事例(2020年台風10号発生時)